二つ折りのカードの表紙に描かれているのは、羽根を休めてとまっている鳥です。
ところが、カードを開くと鳥が飛び出すというしくみのトビダストリー。
作品を手掛けるイラストレーターのユカワ アツコさんは、
「鳥は飛んだ時にはじめて現れる模様や特徴があるので、それを表現したい。
でも実はわたし、飛んでない鳥の姿が大好きなのでそれも描きたい。」
と仰り、自分のニーズに自分で応えてみたようです。
近所で目にするおなじみの鳥から、なかなか普段は目にする機会のない珍しい鳥まで、全6種類の鳥からお選びいただけます。
パッケージの裏面には、その鳥に関する詳細が書かれたリーフレットが入っています。
封筒付きです。
■雀(すずめ)
「雀、はまぐりとなる」は、九月の不思議な季語。
秋の頃、浜辺に集まった雀が急に姿を隠してしまうのは、海に入ってはまぐりに変わると信じられてきたことに由来します。
■燕(つばめ)
「ツバメが巣をかけると火事にならない」・「巣が三度かかると、大金持ちになる」など、縁起の良い言い伝えが多くあります。
■四十雀(しじゅうから)
その昔、「シジュウカラ」が年をとると「ゴジュウカラ」になると伝えられていましたが、実はまったく別の鳥なのです。
■百合鴎(ゆりかもめ)
都会の海辺や河口で群れている、やや小型のカモメ。「百合」のように美しいことが、名前の由来だとか。
■白鶺鴒(はくせきれい)
古名の「石たたき」は、歩いては立ち止まり、長い尾を上下に振るしぐさから。
昼間は、縄張り意識からよく喧嘩しますが、夜になると、仲良く群れを作って眠ります。
■赤啄木鳥(あかげら)
アイヌの民話では、羽模様の美しさを立派な衣装に見立てて、「アカゲラをいじめる者は着るものに恵まれず、一生ボロの服をまとう」といわれます。
サイズ:10.5×14.5cm (開いたとき タテ14.5×ヨコ20.9cm)・封筒11×16cm
入り数:カード1枚・封筒1枚
素材:紙
生産国:日本
江戸時代から続く美しい町並みで知られる岡山県倉敷市。
「倉敷意匠計画室」と「倉敷意匠分室」は、今も手仕事の伝統が残る倉敷を拠点に活動する雑貨メーカーのブランドネームです。
そのプロダクツはオリジナルだけではなく、各分野の作家や職人・工場とのコラボレーションにより丁寧に作りこまれ、実用的で美しいデザインを数多く世に送り出しています。なつかしさと新しさを感じさせます。
ユカワ アツコ
1967年 宮崎県生まれ。
雑誌編集者を経てイラストレーターに。
2000年頃から、描く対象が動植物、特に鳥に激しく偏る。
また、アコーディオン奏者でもある。