投資の達人になる投資講座から考えるNISA初心者の迷い方と向き合い方
投資の達人になる投資講座は、お金の学校GFSが監修する無料の動画講座です。投資を始める意味や株式を見る視点などを、オンラインで学べる内容になっています。GFSは、経済や金融、投資について体系的に学ぶためのオンラインスクールであり、投資の達人になる投資講座は、その学びに触れる入口の一つです。
これからNISAを始める方にとって、口座開設前に基礎知識は必要不可欠な知識ですよね。ただ、実際に迷いが生まれやすいのは、申し込みの時ではなく、商品を選び、積み立てを始め、初めて値下がりを見た後からだといわれています。
そこで今回は、NISAの制度を確認しながら、初心者が運用開始後に直面しやすい迷いを生活者の目線から考えます。
NISAは投資先の正解を教える制度ではない
NISAは、対象となる金融商品から得た利益が一定の範囲で非課税になる制度です。通常の口座では利益や配当に税金がかかりますが、NISA口座では制度上の非課税措置を利用できます。
現在のNISAには、積立投資を行いやすいつみたて投資枠と、個別株なども対象に含む成長投資枠があります。投資できる金額や対象商品の範囲は決められていますが、どの商品が自分に合うかまでは制度が決めてくれません。
たとえるなら、NISAは買い物に使える便利な財布に近い存在です。財布の機能が優れていても、中身を何に使うかによって結果は変わります。制度について理解した後には、投資先、金額、運用期間を自分の生活に合わせて考える段階が待っています。
積み立てを始めた直後にもっと増やしたくなる
毎月一定額の積み立てを設定すると、しばらくは大きな変化がありません。すると、この金額では少なすぎるのではないかと感じ、予定より積立額を増やしたくなることがあります。
しかし、投資へ回せる金額は、口座残高だけで決めるものではありません。家電の故障や通院、引っ越し、冠婚葬祭など、暮らしには予定表にない出費が発生します。毎月の積み立てを優先した結果、急な支払いをカードの分割払いで補うのであれば、家計全体では無理が生じています。
積立額を考える時は、今月払える金額ではなく、出費の多い月にも続けられる金額を基準にする方が現実的です。賞与が入った時だけ追加するなど、日常の生活費を圧迫しない方法もあります。NISAの枠を早く使い切ることより、生活を崩さず継続できることを優先したいところです。
値下がりを見て積み立てを止めたくなる
投資を始める前は、価格が上下することを理解しているつもりでも、実際に自分のお金が減ると受け止め方が変わります。アプリを開くたびに評価額が下がっていれば、これ以上減る前に売った方がよいのではないかと考えるのも自然です。
この場面で必要なのは、下落を気にしない精神力ではありません。投資したお金をいつ使う予定なのかを思い出すことです。来年使う資金と、数十年先に備える資金では、同じ値下がりでも意味が異なります。
短期間で必要になるお金まで投資していれば、価格が戻るまで待てない可能性があります。一方、長期間使わない資金であれば、一時的な値動きだけで当初の計画を変える必要があるかを落ち着いて検討できます。
投資の達人になる投資講座などの動画で知識を学ぶ時も、値上がりする商品を探すだけでなく、下落した時に自分がどう動くかまで考えておくことが大切です。
SNSで見た商品へ乗り換えたくなる
NISAを始めると、それまで気にしていなかった投資情報が目に入るようになります。SNSでは、高い利益が出た商品や注目銘柄が次々と紹介されます。自分の保有商品があまり動いていない時ほど、別の商品が魅力的に見えるものです。
ここで迷った時は、新しく知った商品の良さより、現在の商品を選んだ理由を確認します。長期的な分散投資を目的としていたのに、数週間の値動きだけを見て乗り換えるなら、最初の方針から離れているかもしれません。
新しい情報を見ること自体は悪くありません。ただし、見つけるたびに投資先を変更すると、自分がどの判断によって利益や損失を出したのか分からなくなります。気になる商品があればすぐに買わず、関心を持った理由を記録し、時間を置いてから再確認する方法もあります。
家族に説明できず不安になる
投資は個人名義で行っていても、家計と無関係ではありません。積立額が増えれば、貯金や日常に使えるお金との配分も変わります。家族に話していない状態では、値下がりした時に一人で不安を抱えやすくなります。
専門用語を並べる必要はありません。何のために始めたのか、毎月いくらを使うのか、いつまで続ける予定なのかを説明できれば、投資計画も整理されます。反対に、自分でも説明できない場合は、目的より周囲の雰囲気に動かされている可能性があります。
お金の使い方は、正解を競うものではありません。教育費を優先する家庭もあれば、住宅資金や老後の準備を重視する家庭もあります。自分たちの暮らしの順番を決め、その中にNISAを置くことが必要です。
学ぶ目的は迷わないことではなく戻る場所をつくること
投資の知識を増やしても、迷いが完全になくなるわけではありません。相場の先を正確に見通すことはできず、生活環境も時間とともに変わります。学習の役割は、迷いを消すことではなく、迷った時に確認できる基準をつくることです。
投資の達人になる投資講座を視聴する際も、紹介された内容を覚えるだけでなく、自分ならどう使うかを考えると学びが深まります。GFSへの入学を検討する場合も、講座数や機能だけを見るのではなく、自分が継続して学べる方法かを確認することが大切です。
NISAは、口座を作った日よりも、その後の過ごし方が長い制度です。積立額を増やしたい時、評価額が下がった時、別の商品が気になった時に、当初の目的へ戻れるようにしておく必要があります。
投資の達人になる投資講座は、その基準を考える最初の機会として活用できます。制度を知るだけで終わらせず、日々の暮らしと投資をどのようにつなげるかまで考えることが、NISAと長く付き合うための土台になるでしょう。